平均海面が位置情報特定の重要ファクターとされるのは、平均海面を陸上で同様に見立てた基準面(「ジオイド」と呼ばれています)が、ある地表上の特定点の経度、緯度を求めるに際し重要となる鉛直線をこのジオイドに対して垂直と規定されているために他なりません。というのもこのジオイドという仮想的な面が等重力となるポイントをつないだ面とする物理的な仮想面であるが故、標高0mを規定するのに理にかなったものであるからに他なりません。
さらにこのジオイドを高さの基準とすることで地上における測量も水準測量の繰り返しで容易に求めることができ名実ともに重要な基準面とされているのです。
ただこのジオイドは場所によって地殻密度が変わるため実際には波を打つような面となっていることが知られています。